※「雪国リトリート」は一般社団法人雪国観光圏の登録商標です。雪国観光圏の許可を得て使用しております。

自分の “ど真ん中” を感じる、冬のリトリート

冬の木は、強い。
葉を落とした冬の樹々は、エネルギーを内へ内へと蓄えます。冬は植物が一番、内側から強くなる時間。
葉を落とし、手放し、根にエネルギーを注ぎ、静かに自分の幹と向き合う時です。
冬の木は、その強さを内側のど真ん中に集めています。

人間で言うと、内なる幹は、精神の力とも言えます。
冬は、葉のような外的なかたちをつくることに使われる力を、大地に根差すような内的にエネルギーを蓄える力に変え、
精神的な現実へと解き放つ時です。

児童文学の名作「モモ」の作者・ミヒャエル・エンデは語ります。
「自然は夏に目覚め、冬には眠ると、わたしたちはいつも思っているでしょう。わたしはその逆だと思う。(中略)冬とは自然が一番目覚めているときです・・・精神的に見れば。」
(ミヒャエル・エンデ『ものがたりの余白』より)

冬の雪原や森で、余計なものを削ぎ落とした先に見えてくる、私たちの精神の力 。
“ど真ん中” を感じる冬時間、ご用意しました。

このような方におすすめ

  • 静かな環境での内省や瞑想をしてみたい
  • 今までにない休暇を過ごしてみたい
  • 2024年に向けて生き方を見つめ直してみたい
  • 余白を感じたい
  • 堂々巡りになっている思考を手放したい
  • 自然や地域との接点を増やしたい、自然や地域から学びたい
  • 雪国の世界の厳しさや温もりを感じてみたい

どんなリトリート

冬の世界に身をおく

しーんと静かな冬の森。
樹々は秋の間に葉を落とし、雪に耐えられる姿に変容し、冬は根や幹に力をためている。
森の奥にただずむ水源では、冬の間も凍らずこんこんと水が湧き続ける。


今回の舞台は、群馬県みなかみ町藤原の草原と森「上ノ原」
上ノ原にたどり着くと目に入る、雪に包まれた自然の姿。

この地は日本有数の豪雪地帯。冬の間しんしんと降り続く雪を受け入れ、一面に白銀の世界が広がります。
春先にはその雪解けが利根川の一滴となり、関東3,000万人の飲み水となるのです。

冬の森のしーんとした静けさやキーンと凍るような冷たさに五感が一気に開かれ、
深雪を一歩一歩踏みしめながら身体感覚が目覚めていきます。

厳しい冬の世界に徐々になじんでいくと、自らの生命力が湧いてくるのを感じられるでしょう。

雪で “無” になる

雪原に立つと、色は少なく、音もないことに気づく。
すると、世界がシンプルに見える。
無心になって雪と戯れていると、ふと気づく心地よい “無” の感覚。


今回は、土着のガイドとして、みなかみ育ちのネイチャーガイド・森本 英明さん(ガイドネーム:レオさん)が雪の世界を案内してくれます。
「自然と人とのつながりを増やしたい」という願いを持つレオさん。

ありとあらゆる自然との関わり方を知っています。

リトリートの始まりのとき、ふだん背負っている役割をおろしておくと、「ただの人間」である自分で、世界に向き合えます。
その自分で雪原を歩いていると、モヤモヤとした思考は冬の空に霧散し、頭が空っぽに。

雪の体験もさまざま。
雪のベンチを作ってご飯を食べる、雪の上で焚き火を囲む、雪洞の中で一人で内省を深めるなど。
「無我夢中」とはまさにこのことです。

静と動の時間でいざなわれる “無” の境地で、自分自身の素直で純粋な喜びを感じてみましょう。

対話で気づきをカタチにする

自分で問いを持ち、それがリトリート中のランタンとなってくれる。
リトリート中に行われる、他者と自然と自分との対話。
対話を繰り返し、気づきをカタチにする。


リトリートを始めるにあたり、自分自身にとって必要な問いを持ちます。
問いは、リトリートの間、自分に光を灯すランタンのように、必要な気づきに導いてくれます。

そして、リトリートの間は、節目節目で、丁寧に振り返りの対話を行います。
問いに対して、自然からどんなサインを受け取り、自分の内側から何が湧いてくるのか、出てくるままに言葉を紡ぎます。

一人ひとりの内観が進んだところで、思いを言葉にしたり、絵にしたり、雪で造形したり、何かしらのカタチにすると、感覚や直感に意味が付加され、気づきとしてイメージしやすくなります。

そして、日常へ

日常に思いを馳せる。
どんな自分でどんな世界に戻るのか。
生き方が広がる。

雪の世界に馴染んだら、雪の中で思い思いに過ごす時間も設けます。
時間の過ごし方は人それぞれです。
かまくらを作ったり、鳥の声を聞いたり、動物の足跡を辿ってみたり、雪の上で昼寝をしたりしてもいいかもしれません。自分の過ごしたい時間を選んでみてください。

最後は、気づきを絵や言葉に表現して3日間を丁寧に振り返ります。
そして、ゆっくりと日常に気持ちを戻し、どんな自分でどんな世界に帰っていくのか、言葉にして、リトリートを閉じていきます。

雪の中の対話風景

以上のような流れの中で、内省と対話を重ね、自分自身の “ど真ん中” を感じることが今回のリトリートとなっています。
ご興味くださる皆様のご参加を、心よりお待ちしております。

人が守ってきた草原と森と水源・コモンズ「上ノ原」

群馬県みなかみ町藤原地区は、利根川の源流域にある集落で、首都圏の水がめとして、 3,000万人のいのちの水のふるさとです。4つの大規模ダムがあり、藤原地区の面積は、みなかみ町の約半分の390 km²という広大な広さ。しかし、その土地に住んでいるのは、町の人口のわずか2%にあたる450人です。高齢化率は42%

かつては、ダム建設で多数の集落が起こり(一次ブーム)、ゴルフ場やスキー場などリゾート開発でにぎわい(二次ブーム)を見せました。ブームの停滞とともに過疎老齢化が進行、管理が届かない山林原野は荒れ果ててきています

この土地で、2003年より、首都圏の都市住民と藤原の地域住民、町役場が連携し、 40年間放置されていたかつての入会地(いりあいち)、コモンズを再生させる取り組みが始まりました。その中心にいるのが森林塾青水です。森林塾青水が再生に取り組んでいる入会地は、全国的も珍しい草原と水源と森林が共存する上ノ原という場所。ここが今回のリトリートの舞台です

森林塾青水が水上町(当時)から上ノ原21haの管理を譲り受け、ボランティアを募り、利根川の上流と下流に住む人たちの交流が生まれ、その人たちで野焼きや茅刈りを行い、茅場の再生と活用に尽力してきました。さらには茅場の背後に広がるミズナラ林の整備し、「ゆるぶの森」として訪れる人たちの解放してきました

上ノ原は人が手を入れて再生してきた場所。周りはリゾート開発された土地に囲まれ、 原生林のような巨樹は無く、樹齢100年に満たない木も多く生存している小さな森です。 自然と人との共生はどんな形になっていくのか。いのちはどう紡がれ、これからどう受け渡されていくのか。それを語りかけ、感じさせてくれる場所でもあります

リトリート案内人・プロフィール

柳沼 翔子(しょうこ)

Tomaru共同代表 / リトリートデザイナー / 自伐型林業
旅行会社、研修会社を経て、5年前に独立、研修講師(キャリア構築、モチベーションマネジメント、イノベーションなど)、ビジネスコーチ、人事コンサルタントなど様々なアプローチで組織開発に取り組む。その後、人や組織が解放されていくプロセスに自然があることを感じていた時に、利根川源流の町、群馬県みなかみ町の里山再生活動に出会う。現在は、みなかみ町に移住して、組織開発に携わりながら、リトリートや森づくりを通して、地域再生事業に取り組む。リトリートガイド育成事業を立ち上げ、雪国観光圏や群馬県と事業を進めている。
米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ(CPCC)。

井上 昌樹(まさき)

Tomaru共同代表 / リトリートデザイナー
働き方の自由を求めて、4年前に会社員をやめて独立。Tomaruを立ち上げ、コーチングとリトリートを提供している。自然という書物からの学びは多彩でパワフル。都会の人が自然と分断された生活を強いられていることに強く危機感を抱いており、都会と自然のあいだに立つ視点を大事にして、リトリートを開催している。3年ほど前にコロナに罹ったことをきっかけに「無知の知」を実感。人間の本質に迫る学びに貪欲となり、哲学や社会学、人類学などに関連した本を読むことが日課となっている。現在は、読書会も主宰しており、学びを分かち合う場も創っている。
米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ(CPCC)。国家資格キャリアコンサルタント。

森本 英明(れお)

羊飼い/自然体験プログラムユキモリ代表/有限会社ネイチャーナビゲーターGM/一般社団法人アウトドア連合会理事/ネイチャースクール木風舎講師/スキーガイド/登山ガイド
アウトドアスポーツや自然体験活動を通して、自然の中で過ごすことの素晴らしさを多くの人に感じてもらうために様々な立場から活動中。最近はキノコ観察と登山道のない三角点巡りにはまっているらしい。
日本山岳ガイド協会登山ガイド。日本プロスキー教師協会ステージⅣ。ラフティング協会シニアガイド

日にち

2023年12月25日(月) 〜12月27日(水)の2泊3日

リトリート内容(予定)

【1日目】
・お昼(地産地消のヘルシーなお弁当)
・はじまりの対話

  - 自己紹介
  - リトリートの流儀
  - 役割をおろす
  - 問いを持つ
・冬の森になじむ

・振り返りの対話
・お宿にチェックイン、夜ご飯

【2日目】
・お宿で朝食

・はじまりの対話
・雪で無になる
  -五感を開く
  -スノーシューで冬の森を歩く
・雪上ランチ
・雪と遊ぶ
・ひとりの時間を持つ
・焚き火で対話
・お宿で夜ご飯

【3日目】
・お宿で朝食

・はじまりの対話
・雪の世界でひとりの時間をもつ
・3日間を振り返り、カタチに残す
・おわりの対話

※当日の天候や雪のコンディションによって変更の可能性がございます。

雪上のチョコフォンデュ

開催場所

群馬県みなかみ町藤原の森と草原

※アクセス
●公共交通機関を利用される方
東京駅から上毛高原駅まで新幹線で約1時間。上毛高原駅よりバス(途中乗継あり)で約1時間程度で藤原エリアに到着。
※バスの本数が極端に少ないのでご注意ください。
●お車で来られる方
関越自動車道・練馬ICから水上ICまで約1時間30分。水上ICより約30分程度で藤原エリアに到着。

集合と解散

〈集合〉
●電車・バスで来られる方
・集合時間:12/25(月)11時40分
・集合場所:群馬県みなかみ町藤原のバス停「湯の小屋」付近

JR上毛高原駅よりバス(水上駅で乗り継ぎあり)で「湯の小屋」下車。車でお迎えに行きます。
※バスの本数が極端に少ないので、遅れずに下記の便でお越しください。
上毛高原10:20発→水上駅10:43着→水上駅10:49発→湯の小屋11:36着
※上記バスに乗るためには、東京駅8:52発・上毛高原10:03着の新幹線にお乗りいただく必要があります。

●お車で来られる方
・集合時間:12/25(月)11時40分
・集合場所:照葉荘

地図はこちら

〈解散〉
・解散時間:12/27(水)12時00分
・解散場所:群馬県みなかみ町藤原にて現地解散

※リトリートプログラムの終了は12時ごろを予定しています。終了後の動き方は自由ですが、お昼をご一緒にご希望の方は近くの定食屋にご案内します。
※電車・バスの方は、15時ごろ発のバスにお乗りいただけるよう最寄りのバス停までお送りします。その場合、上毛高原16:00着予定、16:16発の東京行き新幹線(東京駅17:28着)に乗れます。

持ち物

〈外での服装〉

・長袖、長ズボン
※動きやすいもの、汚れてもいいもの
※天候や運動によって暑くなったり寒くなったりするので、重ね着などを工夫して、うまく体温調節をできるように準備してください。

・スキーウェア上下もしくはアウトドア用のレインウェア上下(レンタルも可能)
※アウトドア専用のレインウェアでも代替可能ですが、スキーウェアがベターです。
※雨天でも野外で活動するため、上下にわかれたウェアがお勧めです。
※スキーウェアレンタルご希望の方は事前にご相談ください。

・帽子
※ニット帽など
寒さ対策としてお持ちください。

・靴下
※雪の中を散策するため、防寒性のあるクッション性の高い靴下をお勧めします。2枚履きも効果あり。

・スノーブーツもしくは防水性のあるハイカットのトレッキングシューズ(レンタルも可能)
※スノーシューをするため、スノーブーツがお勧めです。

手袋(レンタルも可能)
※スキー用のグローブなど防水かつ防寒の手袋をお持ちください。

・サングラスもしくはゴーグル
※雪天候時や、晴天時の日差しの反射を防ぐために持参することをお勧めします。

〈森での持ち物〉

・リュックサック
※森に入る際水筒や雨具を入れる為に使用。両手が空いていた方が安全性が 高いです。
※雨天時にはザックカバーなどがあると便利です。

・ビニール袋
※濡れたものを入れたり、ゴミを持ち帰ったりする用にお持ちください。

・タオル

・水筒
※利根川に流れ込む最初の一滴が沸いているエリアです。湧水を飲みたい方は空のペットボトルか水筒をお持ちください。

・酔い止めや常備薬
※山道を45分ほど車で走ります。酔いやすい方は酔い止めをお持ちください。

・予備の着替え
※雨でぬれたり、汗をかいたりした時の着替えをお持ちください
※特に靴下は濡れやすいので、替えをお持ちすることをおススメします

※それ以外に必要なものはご持参ください

募集人数

6名(最小催行人数:3名)

参加費

88,000円(税込)
(含まれるもの:プログラム参加、1日目・2日目の昼食代、保険代、藤原地区内の移動など)
(含まれないもの:宿泊代、交通費、3日目の昼食代、スキーウェアのレンタルなど)

※スキーウエア、スノーブーツ、スキーグローブのレンタルが必要な方は事前にご相談ください。別途レンタル料(参考:3日間レンタルで、スキーウェア上下6,600円、スノーブーツ1,650円、スキーグローブ3,300円)がかかります。

宿泊場所

群馬県みなかみ町藤原の温泉旅館・照葉荘

今回のお宿は、みなかみ町藤原の最奥に位置する、湯の小屋温泉のお宿「照葉荘」です。
山間にひっそりと佇み、ヒノキ風呂が人気の照葉荘さん。リトリートでの滞在中、参加者を温かく迎えてくれます。

お宿のページはこちら

※運営側で一括で予約いたします。もし個別に宿泊先を決めたいなどご希望があればご相談ください。
※2泊4食(朝夕)でおよそ26,000円程度です。2〜3人一部屋を想定しています。人数によっては1人部屋となる可能性があり、その場合料金が変動するため、あらかじめご了承ください。
※宿泊代は直接お宿にお支払いください。

主催者

Tomaru

お申し込み

お申し込みは下のフォームを入力して送信してください。

◆申込締め切り:12月11日(月) → 12月18日(月)まで期限延長します!

※キャンセルポリシー
下記の通り、参加費に対してキャンセルフィーが発生します。
7日前 50%
3日前 80%
当日 100%

*必須項目

★当日も連絡がつく番号
★移動中に携帯電話で確認できるもの